破産や個人再生手続きで確認が必要になる財産について～有価証券編～

破産や個人再生など、裁判所を通す債務整理手続きを行う場合、手持ちの財産はすべて報告しなければなりません。有価証券もその一つです。
有価証券とは具体的には手形や小切手、株券や転換社債、ゴルフ会員権、出資金などです。これらの名称にあまり聞き馴染みのない方も多いと思いますが、実は都道府県民共済やこくみん共済、コープ共済にご加入の方は出資金を持っている可能性があります。
これらの共済は、加入時に出資金を納める必要があるためです。現在の出資金額がいくらになっているのかは、組合に問合せせれば教えてもらえるほか、定期的に送られてくる通知にも記載がありますのでご確認ください。現在の出資金額が分かる資料は申立時に必要になりますので大切に保管ください。
また信用金庫に口座をお持ちの方も、口座開設時に出資金を納めている可能性があります。お手元に出資証券があればわかるのですが、お持ちでない方は、信用金庫窓口で出資金があるかどうか確認されてみてください。
出資金は財産としてカウントされますので、自分がどういう財産を持っていて、それを証明する資料が手元にあるかどうかをご確認されることをお勧めします。