紛争の内容
依頼者の方は、高校を卒業後、正社員として働いていました。 
就職してからは、車のローンを組んだり、クレジットカードを利用することもありましたが、いずれも適切な範囲内であり、毎月翌月の引き落としも問題ありませんでした。
ところが、仕事上のストレスなどから、うつ病の症状が出てきました。
ストレスに耐えられなくなり、旅行や衣服の購入を重ねるようになりました。
やがて、仕事に行くことができなくなってしまい、会社を休職することになりました。
傷病手当金を受給することはできたものの、返済までおこなう余力はなくなりました。
最終的に、負債は約500万円まで膨らんでしまい、弁済が困難になったため、当事務所に自己破産の申立てのご依頼をされました。
交渉・調停・訴訟等の経過
債権者は15社、債権総額は約500万円でした。 
本件では、旅行や衣類のために使った費用もありますが、日常生活に使った部分も多く、また、うつ病になってしまったという事情もありました。
また、休職中でしたので、財産はほとんどなく、管財費用の工面は困難でした。
それらの事情から、本件では、同時廃止事件として裁判所に申し立てました。
本事例の結末
本件は、同時廃止事件として処理されることになりました。 
その後も問題は発生せず、最終的に免責が許可されました。 
本事例に学ぶこと
本件では、依頼者の方は毎月家計簿をきちんと作成し、書類の準備等も順調でした。 
そのため、特段の問題も発生せず、無事に免責が認められました。 
弁護士 赤木 誠治






