本人の知らぬ間に契約された債務について破産手続申立てをしたケース

依頼内容

自分では把握していなかったが債権者からのメール等で自分がカード利用をして債務を負っていることが判明した、確認をしてみたところ、兄弟が申し込んだようであるとのご相談でした。

負債状況

７０万円程度

資産状況

財産価値のあるものは特になし

方針・事件処理の結果

家族で生活保護を受給している方でしたので、返済の余力はなく裁判所に対して破産手続を申し立てることとしました。
事後的に判明した債務を負うに至った理由を厚く説明するとともに兄弟も生活保護を受給しているため兄弟から回収できるものもないということを説明したところ、破産管財人がつかない同時廃止手続を経て、免責許可決定を得ることができました。

本事例に学ぶこと

自らの与り知らないところで債務を負っていたという場合で破産手続を選択する場合、借りたお金やクレジットカードを使った当事者から回収をすることができないかという問題が生じる可能性があります。
それを原因として破産管財人がつくということもありますので、注意が必要です。